前回のブログでは、使われなくなった屋根瓦をリサイクルした商品「やねっこ」をご紹介しました。
今回取り上げる「液体シックイ」も、「瓦チップ」や「やねっこ」と同様にリサイクル瓦を原料とした商品です。こちらの商品は、昨年発売し「筆で塗れるから綺麗に仕上がる」と好評をいただいております。この度、屋根業界唯一の専門紙である「日本屋根経済新聞」の5月8日発行版にも掲載いただきましたので紙面と合わせてご紹介します。
フカネンの「液体シックイ(黒・いぶし・白)」
瓦屋根に使われる漆喰は、屋根の棟と瓦の間の隙間を埋めたり、瓦同士を接着させたりする重要な役割を持つものですが、瓦に比べて劣化が早く、定期的にメンテナンスを行う必要があります。
伝統的な屋根では、屋根に葺き土(ふきつち)を塗り、そこに漆喰を上塗りするという形で屋根工事が行われていました。そのような家屋では、適切なタイミングでメンテナンスを行わないと、漆喰が剥がれ、瓦の抜け落ちや雨漏りなどの原因になってしまうことがありました。一旦ダメージを受けた屋根は、大規模な修繕工事が必要になります。
近年では、葺き土を塗らずに棟にそのまま塗れる南蛮漆喰が開発され、漆喰の極端な剥がれ落ちは少なくなりました。しかし、年数が経過するとやはり表面の劣化や色落ちなどの課題は残ります。また、漆喰特有の白華現象(表面に白みが浮き出てしまうこと)によって見た目が悪くなってしまうこともあります。
そこでフカネンでは、既存漆喰の保護と白華現象の予防、さらに簡易補修のための屋根用漆喰として、「液体シックイ」を開発、商品化することといたしました。「液体シックイ」は薄塗りできるので、補修の際に既存漆喰を削る手間を省くことができます。また、筆やハケで塗れるため、細かな部分まで作業ができ、きれいに仕上がると好評いただいております。
▲日本屋根経済新聞(2024年5月8日版)にも大変詳しく取り上げていただきました。
おわりに
今回ご紹介した液体シックイをお使いいただくと、それまで屋根修理に必要だった莫大なコストと労力を大幅に削減できる場合もあります。現場の状況に応じた塗り方のアドバイスも行っておりますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。