深谷の地と弊社の関係性とは? 深谷市長が訪問してくださいました!

みなさん、こんにちは!

先日、深谷市長が企業訪問のためフカネンにお見えになり、弊社工場を見学してくださいました。深谷の多くの事業所の中から弊社を選んでいただき、大変光栄に思います。

弊社の沿革や事業内容についてお話ししたところ、この地で創業した成り立ちや最近の取り組みに大変興味を持っていただきました。

その中で今回は、市長がとくに関心を寄せられた「深谷とフカネンの関係性」についてご紹介します。

深谷市のHPにも企業訪問について掲載されています。

フカネンのはじまりは、深谷の良質な粘土

「煉瓦のまち」として知られる深谷市。明治20年(1887年)に深沢栄一氏などによって設立された日本煉瓦製造株式会社の煉瓦工場は、日本で最初の機械式煉瓦工場だと言われています。この工場では、明治から大正にかけて、東京駅をはじめとする多くの近代建築物に使われた煉瓦が製造されました。

▶「レンガのまち深谷」より

この煉瓦の素材として使われた深谷市の良質な粘土ですが、実は古くから瓦の製造に使われていたものでした。

このような環境の中、昭和52年創業の深谷配合粘土工業は、深谷市の良質な粘土を採掘し、瓦業界に納品することから事業をスタートさせました。

さまざまな人とのつながりの中で

創業からしばらくすると、瓦業界の方から「深谷配合粘土工業さんで配合までやってもらえないか」とご相談いただく機会があり、瓦業界の方々のご指導のおかげで配合済み粘土の販売などを手がけるようになりました。

▶商品例:土(荒木田土)・砂・藁・麻づた配合

また、弊社では以前より瓦の土台となる屋根用漆喰(しっくい)を販売しておりましたが、ある時、左官屋さんから壁用の漆喰素材の販売を依頼されたことがあります。屋根用と壁用とでは用途が異なるため、配合に調整が必要です。この時も、左官屋さんのご指導のおかげで壁用の漆喰を商品化することができました。

▶商品例:かべっこ

このように「配合」には独特のノウハウが必要で、現在でも様々な商品を生み出すための「強み」にもなっています。

時代は変わり、現在は瓦業界へ粘土をお届けする仕事は少なくなりました。しかし、お客様とのつながりの中から、我々は新たな事業展開へのヒントをいただいてきました。それも、深谷市で採れる良質な粘土のおかげ、そしてその粘土を使いたいと弊社を頼って下さるお客様のおかげです。

「ともにありたい」と思いながら

昨今では粘土を使った産業自体が縮小傾向にあり、同業者の中には、粘土の採掘だけでは事業が成り立たないことを理由に残念ながら廃業してしまったところもあります。しかし、良質な粘土は、現代でもあらゆる業種で必要とされています。深谷市を含め、全国的に良質な粘土が採れなくなってきていることもあり、弊社では深谷の粘土を貴重な資源として工場内にストックしています。お問い合わせをいただくと、そのストックから必要な分量を販売したり、お客様の用途に合わせて配合をカスタマイズして納品するという取り組みも行っております。

おわりに

弊社は、お客様の「こんな性能の土(粘土)・商品は作れない?」という声に真摯に向き合いながら、これからも深谷市から良質な商品を日本全国へ提供してまいります。

また、今後はふるさと納税にもチャレンジし、さまざまな形で地域へ貢献したいと考えております。

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