土壁や土間など幅広く使える万能な土「深谷土」のご紹介

ここのところ、土壁や土間で使える「土」へのお問い合わせをいただく機会が増えております。空き家となった古民家を再生したり、新たな建築物に伝統的な土壁・土間を取り入れたりとその使い方は様々です。また専門家(左官屋さんや建築家の方など)からのお問い合わせだけでなく、最近では趣味でDIYにチャレンジする方からご連絡をいただくことも増えました。

弊社では「深谷土」を使った商品を取り揃えており、ご用途に応じてお選びいただけます。今回のブログでは、それらの種類や使い方などについてご紹介します。

「深谷土」について

弊社のさまざまな商品に使われる「深谷土」は、良質な水田の土を使用したもので「粘りが強い」「保水性に優れている」などの特徴があります。弊社では、土そのものを乾燥させ、使用用途に応じて「大(4〜10mm)」、「小(0〜4mm)」、「極小(粒径0〜1mm)」の三種類の粒状に加工した「深谷乾燥土(大・小・極小)」をご用意しています。

土壁用の素材(中塗り・仕上げ塗り共にお使いいただけます)としてだけでなく、土間(たたき土)や土俵、テニスコート、野球場、蓮の栽培、園芸など、幅広い用途でお使いいただけます。

深谷乾燥土(大・小・極小)

乾燥土は、配合や固さを自由に決められるメリットがある一方で、現場で砂や藁などを混ぜ合わせたり、水を加えて練ったりする作業が必要となります。具体的には、ミキサーで混ぜたり、土をトロ舟に流し込んでクワで練ったりするスペースが必要で、場所・時間・体力的にもかなりの労力がかかるのが一般的です。

▲トロ舟に土を流し込み、クワで練ります

▲ミキサーで土に水を加えてちょうど良い固さにします

しかし、そういった手間を省略し、より手軽に使ってみたいという方のために、弊社では「プレミックス」(配合済の土)や「練り土」(配合・練り済の土)などのご提案も行っております。ご用途やご要望をお聞かせいただいた上で、お客様に最適な土をご用意させていただきます。土をお探しの方はぜひ一度弊社までお問い合わせください。

「深谷土」を使った代表商品「練り土」

袋を開封してすぐに使える「練り土」への需要はとても大きく、弊社では以下の3種類を商品化しております。

深谷練り土・藁なし(荒木田土)

水を加えて練ったものを袋詰めしております。現場では、袋を開封してそのままお使いいただけます。なお、固さが気になる場合は、お好みの量の水を加えて練り直していただくことでより快適にお使いいただけます。

深谷練り土・藁入り(荒木田土)

深谷土に藁を配合し、練った後発酵させ、袋詰めしました。発酵によってリグニンなどの成分が土と反応し、施工性や耐水性、強度、防火性能などを高める効果があるとされています。

※発酵した土なので匂いが発生する場合がありますが、製品には問題はありませんのでご安心ください。

深谷土(荒木田土)仕上げ用

深谷土に石灰砂などを配合したフカネン独自の仕上げ用土です。こちらも練り土なので、袋を開封してそのままお使いいただけますが、下地強化剤などによる下地処理を行っていただくとより綺麗な仕上がりになります。

若い世代の方々にもお使いいただいています

現在神奈川県で新築中の住居の内装(土壁)に、弊社の土をご使用いただいております。先日、同住居にて「土壁を塗るワークショップ」が開催され、建築を学ばれている大学生の方々が参加されたそうです。若い世代の方々にとって土壁はあまり馴染みのないものになってしまいましたが、弊社の土は未経験の方でも比較的手軽にお使いいただける点が特長です。こちらの建築現場については、また後日ご紹介したいと思います。

おわりに

今回は弊社で扱っている「深谷土」関連商品の種類とそれぞれの特徴についてご紹介しました。また、お客様のご要望に応じ、独自配合の土を開発することも可能です。土壁や土間などで使う土や、配合済みの土をお探しの方は、まずは一度弊社担当までお問い合わせください。

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