エコでおしゃれな「ストローベイル建築」のご紹介

フカネンの商品は、これまでお寺や重要文化財、古民家などの日本の伝統的な建築物の補修材料としてご活用いただいてきました。しかし、当社商品(とくに漆喰)は和風建築だけでなく洋風建築にもご利用いただけます。

今回、日本ではまだ珍しいストローベイルハウス(藁の家)という方法で新設された建築物に、フカネンの「かべっこ」をご活用いただきましたので、先方の許可をいただき、こちらのブログでもご紹介します。

ストローベイル建築について

ストローベイル建築の「ストロー」とは英語で「藁」を意味します。その名の通り、ストローベイル建築では藁をブロック状にしたものを積み重ねて壁の下地を作ります。さらにその表面に土や漆喰を塗って仕上げます。身近な自然素材で作られているという点で、日本の古民家とも通じるサステイナブルな建築方法と言えます。

ストローベイルハウスは、密度の高い藁の下地に土や漆喰を重ねるため、壁に厚さが生まれ、「夏は涼しく冬は暖かい」という抜群の断熱効果が一番のメリットです。ほかにも防音効果や防水効果などが期待できます。

フカネンではこれまでもストローベイル建築の施工時に素材を提供させていただいたことがあり、そのご縁から今回の現場でも当社商品をご活用いただく運びとなりました。今回は使われていませんが、フカネンではストローベイル建築用の土も取り扱っております。

フカネンの「かべっこ」を使ったストローベイル建築

▲1つとして同じものがないというメルヘン釉薬のタイル(水色のタイル)が白い漆喰の壁とのコントラストで引き立ちます。

今回ご紹介するストローベイル建築が施工されたのは、福島県「会津本郷焼」の窯元の一つである「酔月窯」です。同窯が開発したメルヘン釉薬のタイルのショールームが新設されるにあたり、タイルの雰囲気にぴったり合うストローベイル建築での施工を選ばれたそうです。ストローベイル建築には漆喰が不可欠なのですが、一般的な日本の漆喰は粘度が低く厚く塗れないという課題があったそうです。一方で当社の「かべっこ」は、粘土のような粘りけがあり、厚塗りすることが可能です。「かべっこ」ならストローベイル建築でも形状が作りやすく最適だということで当社商品を採用していただく運びとなりました。

酔月窯

地元の原料にこだわり、全て手描きで商品づくりを行っている酔月窯さん。シンプルで頑丈な器の数々をぜひご覧ください。

ストローベイル建築に最適なフカネンの「かべっこ」について

▲「かべっこ」が塗装されているのは壁面上部の白い部分です。

フカネンでは、屋根瓦の下地材として使用する「屋根シックイ」をはじめ、さまざまな種類の漆喰商品を取り揃えております。今回ストローベイル建築にご活用いただいた「かべっこ」は、屋根用としてだけでなく、内外壁用の中塗および仕上げ用漆喰として多くの左官職人さんから信頼をいただいている商品です。練り込み済なので、開封後すぐに施工できるだけでなく、下地材を選ばないのでどんな壁にも施工可能な点で、今回のように和洋折衷さまざまな建築物でご活用いただいております。

フカネンの「かべっこ」

フカネンの「深谷土(荒木田土)仕上げ用」(ストローベイル建築に最適)

おわりに

酔月窯ではすでに施工が終了しており、完成したショールームの写真を送っていただきましたので、今回のブログでもご紹介させていただきました。丸みを帯びた壁と漆喰の美しい白さがとてもおしゃれですよね。またストローベイル建築は、酔月窯のメルヘン釉薬のタイルのヨーロピアンな雰囲気ともマッチしており、大変素敵な空間に仕上がっていると思います!

こちらのショールームは、酔月窯のメルヘン釉薬のタイルをたくさんの方々に見ていただくためのギャラリーとして建てられましたが、今後はさらに実用的な建築物として、窯を訪れる方々のちょっとした休憩スペースとして、多目的に活用されていくそうです。福島県を訪問される方はぜひ酔月窯さんにもお出かけされてみてください!

酔月窯さんへのアクセスはこちらから